タイ語だと、プラペニー・ラップブア(ประเพณีรับบัว)。
プラペニーが伝統、ラップが受け取る、ブアが蓮です。
日本語にすると、蓮を受け取る伝統、ですが、ネットニュースでは「蓮の投げ入れ祭り」と訳されていました。
運河を走る仏を祀った船に蓮を投げ入れるお祭りになります。
毎年オークパンサーの前日に行われます。
オークパンサーとは、出安居(であんご)のことです。
安居は雨季のことで、タイ語ではパンサー。
出安居(オークパンサー)とは雨季の終わりのことで、毎年旧暦の11月の満月の日がそれに当たるそうです。
2017年は10月5日になります。
なので、お祭りは10月4日に開かれました。
場所はバンコクのお隣、サムットプラカーン県バンプリーにあるワット・バンプリーヤイナイ(วัดบางพลีใหญ่ใน)とバンプリー市場のわきを走るサムローン運河で行われます。
ワット・バンプリーヤイナイとバンプリー市場に関しては以前の記事をどうぞ。
「BTS新終着駅サムローンから小旅行 ワット・バンプリー・ヤイナイ」
「BTS新終着駅サムローンから小旅行 バンプリー百年市場」
何時に始まるかわからなかったので、観光局に問い合わせの電話を入れて聞いてみたところ、朝の6時から10時というばっさりとした返答。
朝の6時にバンプリーなんてとても無理!
ということで、7時半ごろバンプリー市場の脇に到着です。
(行き方は、上記の関連記事参照)

屋台で蓮のつぼみがそこら中で売っております。
一束50B。

すでに運河の周りは人だかりです。
一番景色がいいであろう橋の上は特に大人気であります。

なんとか登ってみます。
お調子者がジェットスキーではしゃいでいてうるさいです。
目立ってかっこいいと思っているんでしょう。


おー、これは景色がいいけど・・・
係りの人がいて「船が通るときは橋は立ち入り禁止だよ」と告げられます。
確かに橋の上に人が殺到したら危ないですからね。
ここかわかりませんが、かつては崩れ落ちたことがあるとか。
詳しく予定を聞くと、8時半に船団が通り、10時にまたそれが戻ってくるということです。

仕方がないので、待ちましょう。
人ごみの後ろの方。
とほほ・・・

8時半過ぎ、先頭の船がやってまいりました!
これは違いますね、落ち着いて落ち着いて。

これに続き、ガルーダ(タイ語ではクルッ)を船首に祀った船が来ます。
みなさん、これに蓮を必死で投げ入れます。



乱舞する蓮!
すでに大量の蓮が乗っかっていますね。
投げた蓮が船に乗れば願いがかなうと言われています。
こちらがメインで、この船が通過すると半分以上の人がいなくなっちゃいました。
この日は平日で、みなさんお仕事に向かった模様。
早い時間にやるのはこんな事情があるようです。
おかげで欄干の最前列をゲットです。
この後は、各自治体・企業による船団が続きます。

スパンナホン(タイの伝説の動物)が船首の船。

白象が船首の船。
これらは蓮を投げ入れる船ではないのですが、何人かは一生懸命投げ入れようとしています。

ナーガが船首の船。

鶏が船首の船。

こちらもガルーダの船。
ビシュヌ神が乗っている、プラナーラーイ・ソンスバンですね。

これはなんでしょう?
火の鳥?

これもガルーダですね。
後ろに並んでいるのはガルーダも住むヒンマパンの森の動物たちです。

楽しい動物たち。


農耕をディスプレイした船。
五穀豊穣を祝う感じでしょうか。

自治体のアピール船。

タイ文字で「9」と書かれています。
昨年亡くなられたラマ9世ことプミポン国王の死をを悼む船。
これらが通り終わるとしばらく間があり、次は10時からの折り返しを待ちます。

10時にまたメインの船が折り返してまいりました。

再びみなさん蓮を投げ入れます。


通り過ぎるメイン船。
橋が通れたので橋の上で撮影。

それに続く船。

やはり橋の上からの景色のがかっこいいなぁ。
船が向かったワット・バンプリーヤイナイにいってみます。
バンプリー市場を通っていきましょう。
市場内も人が多くてなかなか進めません。

お寺がメイン会場らしく、ものすごい人だかりです。

と思ったら、メイン船が止まっているんですな。
ここでも押し合いへし合いで蓮を投げ入れています。
このあたり、欄干がないから危ないと思うんだけど・・・
たまらず本堂の方に逃げます。

お寺の境内は、ただでさえ参拝客の多いお寺なのに仏教の日ということで簡易遊園地が設けられております。
それだけ人が来るお寺ということでしょうな。
しばらくすると、場内放送で「ルアンポーが通ります」とのアナウンス。
何だろうと見に行くと・・・

メイン船に乗せられていた仏像がリアカーに移されて運ばれていきます。

これにもみなさんすごい勢いで蓮を献花しています。
ルアンポーとは(いろんな意味があるんですが)この仏像のことのようです。
このお寺のご本尊でもある、ルアンポー・トーさんのことの模様。
これにてこのお祭りは終了です。

仏像が抜かれたメイン船が止まっていたのでじっくり見学いたします。

近くで観るとやはり造型が凝っていて素晴らしいですな!
名のある職人の仕事でしょう。
毎年デザインは変わるようです。
あっという間に終わってしまうのですが、ユニークなお祭りでした。
また来年、時間があれば訪ねてみたいお祭りであります。
もともとこのお祭りは、村の若い衆が彼女が欲しくて蓮を投げ、受け取った女性と結ばれるといった遊びの風習から始まったそうです。
それが形が変わり、ワット・バンプリーヤイナイのご本尊でもあるルアンポー・トーを乗せた船に蓮を投げる祭りになったとのこと。
大きなご利益があると言われるこのお祭り、皆さんも機会があればいかがでしょうか?
ちなみに、僕は一個も入りませんでしたw
ワット・バンプリーヤイナイの地図。
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