2016年11月23日

ただの鳥男じゃない、クルッ!

タイのお寺で見かける神様や神獣。
ぼーっと見過ごすとただの像なんですが、どんな謂れがあってどんな神なのかわかると、お寺巡りもぐっと面白くなる!

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ということで、今回も調べてみました、タイの神様!
今回は、ガルーダ(ガルダ)であります!

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タイのお寺の屋根やその下部分でよく見かけますね。
タイの国章でもあります。

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ジェディ(仏塔)などの台座を支えていたりもします。

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タイでの呼び方は、クルッ(ครุฑ khrút)。
日本では迦楼羅天(かるらてん)と呼ばれてます。
永久保貴一先生の「カルラ舞う!」でもお馴染みのカルラですね。
と言っても、あの漫画にカルラは出ないか?w

このブログはタイのブログですので、タイでのウィキなどを参考にしています。
複雑な部分はかなりざっくばらんにわかりやすく省略していますので、悪しからず。
いろんな説や間違いなどがあるかと思いますが、もし致命的間違いなどありましたらこっそり教えてくださいw
速やかに修正いたします。


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クルッはこう見えても正義感が強く、母親思いで知恵も働き礼儀正しい、半身半獣の神であります。
そして、プラ・イン(インドラ神)の雷ですら効かない屈強で巨大な体を持っています。
その翼はとても特別で美しいことから、スバン(สุบรรณ 特別な翼)と言う異名を持ちます。

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ヒンドゥーの3大神の一人でもあるプラ・ウィサヌorプラ・ナーラーイ(ヴィシュヌ神)の乗り物でもあり、プラ・ナーラーイがスバンに乗っている像を「プラ・ナーラーイ・ソン・スバン」と呼んでいます。

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定番の形で、いろんなお寺などでこのスタイルを見かけます。
この形態のクルッを、「プラ・クルッ・パー」もしくは、「クルッ・パー」と言います(ほんとだよ!w)。

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ナーク(ナーガ)を誇らしげに掲げている姿も多いです。
ナークとクルッは敵対関係なのです。

それにはこんな由来が・・・


クルッとナーク(ナーガ)は異母兄弟になります。
ナークの母親はクルッの母親をペテンにかけ、奴隷にして長年虐げておりました。
それに我慢ならなくなったクルッは母親の開放を願い出ます。
すると、ナークの母親はこんな条件を言ってきました。

天上界にある不老不死の妙薬・アマリッ(アムリタ)を持っておいで!
それと引き換えにあんたの母親を自由にしてあげるよ


その言葉に二言はないな!

と天上界に飛び立つクルッ!
もちろん大切なアマリッをそうやすやすと引き渡すわけにはいかない天上界は必死の抵抗をするが、クルッのパワーにはかなわない。
プラ・インのインドラの雷ですら撥ね退けられてしまいます。

最後に立ちはだかる大ボス、プラ・ウィサヌ(プラ・ナーラーイ)。
激戦を繰り広げるが、力は全くの互角で決着がつきません。

プラ・ナーラーイはこんな譲歩案を持ち掛けます。

なかなかやるな!
どうだ、アマリッは貴様にくれてやるし、この俺より高い位をやる。
そのかわり、俺に仕える乗り物になれ!


これを承諾するクルッ。
ここに、プラ・ナーラーイ・ソン・スバンが誕生するのです。

アマリッを持ち帰ったクルッ、ナークに渡し母親を開放してもらいます。

うひゃ〜!やったぁ!不老不死だ!!
まずはシャワーを浴びて身を清めてから飲むとするか!


とアマリッをチガヤと言う草の上に置いて水浴びをするナーク。
そのとき数滴アマリッをこぼしてしまいます。
アマリッがかかったチガヤは、そのときにバラモン教では吉兆の草と呼ばれるようになりました。

そして、ナークが水浴びしてる隙に、プラ・インがアマリッを奪取!
持ち帰ってしまいました。

アマリッが無くなってるのを知り、心底悔しがるナーク!
せめてチガヤに残った数滴をいただこうと草を舐めます。
そのとき舌を切ってしまい、ナーガ(つまり蛇)の舌は2股になったという伝説。

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そして、ナークとクルッは永遠の敵対関係になるのです。


タイの政府公式文書やタイのお札にもクルッは紋章として使われていますね。
その紋章は、トラー・クルッと呼ばれています。

インドでは、王となるものはすべからくプラ・ナーラーイの生まれ変わりだと信じられていて、ゆえに公的文書・機関などではプラ・ナーラーイの乗り物であるクルッが使われるようになったそうです。

このトラー・クルッは王室や政府機関で使われますが、一般企業でも各種書類を提出申請し、審査に通れば紋章として使うことができます。

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バンコク銀行とかいろんなとこで見かけますね。
王室お墨付きと言うことなので、とても名誉があるということなのでしょう。

王室関係と民間のクルッとの違いは、王室のほうは足の指が開き気味で装飾が豪華、民間は軽い装飾で足はカギ状だそうですけど・・・
イマイチはっきりはしません。
結構いい加減ですねw


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バーンラックにある中央郵便局の屋根にあるクルッはとても美しいと称えられていて、第2次大戦の空爆の戦禍も逃れました。

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これは、クルッが落ちてくる爆弾をその見事な翼で払いのけたおかげだと言われ、ご利益があるパワースポットとされています。

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ロイヤルな流れもくむ超獣神・クルッ!
お寺に行ったときに見かけましたら、敬意をはらうと何かご利益があるのかもしれませんです!

タグ:観光 仏像



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posted by たーれっく at 13:25 | Comment(4) | タイの神様
この記事へのコメント
いやぁ、いい解説です。改めてクルッの言い伝えを読んで理解が深まりました(^o^)

けっこうお寺とか回っていても知識的にはフワッと知ってることが多いので、ちゃんと知っておくことも大事ですよね(^o^)

今後もたまにこのようなレクチャーをお願いします♪( ☆∀☆)
Posted by Edge80 at 2016年11月23日 19:00
凄く詳しいクルッの情報有難うございます!ナーガ様との因縁はお母様の嫌がらせからで第一夫人と第三夫人くらいの争いだったのかな?

そう考えるとクルッの方を応援したくなるかな?先生はナーガ様推しですもんね!

アマリッってアマリホテルと関係あるのかな?プラットゥーナムやパタヤに高級ホテルでありますが違うかな?

クルッのガルーダはタイだけでなくガルーダインドネシア航空ってあるくらいだから東南アジアでは幅広く愛されてるんですね!

最後のプララーフーさん相変わらず格好いい!
Posted by 大阪のヤス at 2016年11月24日 21:13
Edge80さん

>いやぁ、いい解説です。改めてクルッの言い伝えを読んで理解が深まりました(^o^)

そういってもらえると書いた甲斐があります!

>けっこうお寺とか回っていても知識的にはフワッと知ってることが多いので、ちゃんと知っておくことも大事ですよね(^o^)

まさにそれがこの企画の目的です。
いろいろ意味があって面白いです。
もちろん意味もなく適当なことも多いんですけど、それも含めてw

>今後もたまにこのようなレクチャーをお願いします♪( ☆∀☆)

結構ネタはたまっています。
いっぱいかきたいんですけど、この記事書くの大変なんですよね〜〜。
がんばります・・・
Posted by たーれっく at 2016年11月27日 21:16
大阪のヤスさん

>凄く詳しいクルッの情報有難うございます!ナーガ様との因縁はお母様の嫌がらせからで第一夫人と第三夫人くらいの争いだったのかな?

どちらかというと、くるっのお母さんが間抜けなのかな?
いいように騙されています。

>そう考えるとクルッの方を応援したくなるかな?先生はナーガ様推しですもんね!

ナーガのことも調べてあるんですけど、これはどうまとめたもんか思案中です。
このシリーズ、時間かかりそうです〜。

>アマリッってアマリホテルと関係あるのかな?プラットゥーナムやパタヤに高級ホテルでありますが違うかな?

タイ語を探したんだけど見つからない。
たぶん同じアマリだと思います。
そのものずばりアマリってドリンクも以前は売ってたみたいですね。

>クルッのガルーダはタイだけでなくガルーダインドネシア航空ってあるくらいだから東南アジアでは幅広く愛されてるんですね!

そうですね。
神獣扱いですね〜。

最後のプララーフーさん相変わらず格好いい!
Posted by たーれっく at 2016年11月27日 21:27
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