2017年11月15日

国王火葬式場、プラ・メールマートの神様たち

王宮前広場(サナームルアン)に建てられた国王火葬場が一般公開されております。
当初11月2日より11月30日までの予定でしたが、12月30日まで見学できるようになりました。
年末に来られる方も時間があればぜひ!
早朝7時〜22時。

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前の記事では国王火葬場(プラ・メールマート)の周囲に建てられたパビリオンの解説をいたしました。
「国王火葬式場、一般公開 プラ・メールマート」

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今回は、プラ・メールマートと、その周囲に飾られた神様や神獣の像について解説いたします。
実は僕の興味はこちらがメインなのであります。

しかし、これらは全部で400体以上あるそうで、すべて紹介するのはとても無理!
・・・と思うでしょ? いえいえ、全部紹介いたします!
それが、「どうでもタイランド」なのであります!

漏れがなければいいんですけどね。


まずタイの火葬場の解説から。
もともと火葬場のことをタイ語でメーン(เมรุ)もしくはメールといいます。
これはタイの大きなお寺にはけっこうあって、葬式とともに火葬も行います。

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これはうちの近所のワット・マハーブットのメーン。
仏が安置されていないきらびやかなお堂で、分かりやすい目印は火葬した時に煙を出す煙突があることですね。
これは一般の方のための火葬場。
王族はこれに「プラ」という王や神や僧侶につける尊称を付け、プラ・メーン。
今回は国王ですので、さらに厳かに、プラメールマート(พระเมรุมาศ)と呼んでいます。

メーン(メール)とは、メール山、つまり須弥山(しゅみせん)のことであります。
つまり、このお堂を須弥山を見立てているのです。

須弥山はインド神話を始め、仏教、ヒンドゥー教、西遊記などにも登場する世界の中心となる伝説の山のことであります。
その頂にはインドラ神が住む城があり、中腹では四天王が四方を護っていると言われています。

そしてその麓にはヒンマパンと呼ばれる広大な森があり、クルッ(ガルーダ)を始めたくさんの神獣が住んでいるのだそうです。
プラ・メールマートもその須弥山を再現しております。

これらは、タイのお寺に行くとお堂の壁画にも描かれていたりします。






ぜはー、前置きでもう疲れちゃいましたね。
それでは本編。

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塔の東西南北にはこのようなパネルがあって、タイ語と英語で名称と簡単な解説がなされております。
しかし、北方面のこのパネルの写真撮りそこなっちゃいました〜(さっそく漏れ!)
誰か文字のわかる高解像度画像お持ちの方、見せてください〜。
(追記:いただけました!ありがとうございます!)

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メインの塔ですね。
こちらで前国王は荼毘に付されました。
当初その模様もテレビ中継されるはずでしたが、火葬の直前に中止になりました。
やはり国民にはショッキングすぎるという現場の判断かと思います。
後日YouTubeに投稿された素人撮影のその瞬間の映像を見ると、白く上る煙を見て観衆のみなさんがすすり泣き・・・どころか嗚咽を漏らして号泣されていまして、見ているこちらも胸が締め付けられる思いです。

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四方を囲うこの美しいヒンドゥー教の神々が描かれたパネルは、英語ではFireguard Screenとあります。
火葬の火を守る衝立ですね。

像の方を見てみましょう。
実物を見た最初の印象は、「意外と小さい」であります。
葬儀の模様はネット中継で見ていたのですが、もう少し大きい(1.2〜1.5倍)イメージでした。
それだけ造形が細かいんでしょうかね。

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テーワダー(神・天人)。

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クルッ(ガルーダ)。
似ているように見えますが、色やポーズや持物が微妙に違います。
ガルーダは何体かありました。

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照明係も、クルッ。

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土台を支えるのもクルッ。

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ラーウバンダイ・ナーク(階段の手すりナーガ)。
足がかわいい。

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テーワダーとナーク。
ナーガの顔が人面ですね。
ナーガは人間にも変身することができます。

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ラーチャシー (ライオン王)。

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ラーウバンダイ・ナークとコチャシー。

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ラーウバンダイ・ナークとラーチャシー。

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ラーチャシー。

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コチャシー。

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2体のプラ・ピカネート(ガネーシャ)がいらっしゃいます。
解説パネルには、こちらはプラ・ピネークと書かれています。
持物の違いで名前が違うようです。

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こちらはプラ・ピナーイ。


中段の四方向は四天王が護ります。
日本・中国でも持国天・増長天・広目天・多聞天と呼ばれ親しまれていますね。

この4つの像、中央を向いているので遠巻きからだと正面が撮影できないのですよ。
残念!

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動画で紹介されていたタイの四天王の紹介画像のキャプチャーです。

まずは北から。

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北を守るのはターウ・ウェースワン(ท้าวเวสสุวรรณ(ท้าวเวสวัน) Lord Vessavaṇa)。
梵名はヴァイシュラヴァナ。日本では多聞天(多聞天は四天王の一人としての名。単独では、毘沙門天)。
ああ、正面から見たい!

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東を護るのは、ターウ・トタロッ(ท้าวธตรฐ Loed Dhatarattha)。
梵名はドゥリタラーシュトラ。日本では持国天。
中国の持国天は琵琶を持っていますが、タイでも同じなんですな。

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南を護るのは、ターウ・ウィルンホック(ท้าววิรุฬหก Loed Viruudhaka)。
梵名はヴィルーダカ。日本では、増長天。

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後ろ髪がかっこいい。

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西を護るのは、ターウ・ウィルーパック(ท้าววิรูปักษ์ Lord Virulhaka)。
梵名はヴィルーパークシャ。日本では、広目天。

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やはり後ろ髪が長い。 弓がかっこいい!

火葬の儀当日のテレビ中継では、一日中中継していて時間がけっこう余るので、これらの像の解説などをたっぷりしていたんですよね。
残念なことに僕はそれを聞き取れるほどのタイ語能力がないので、かなり悔しい思いをしながら「なんて解説してるんだ?」と食い入るように見ておりました。

お堂にある像はこれくらいですかね。
次は、麓に広がるヒンマパンの森の神獣たちの解説に移りましょう。
ふはー、これが膨大で大変ですので、次回に!


続く。
(注:急いで編集しているので間違いがあるかも。わかり次第修正していきます)




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posted by たーれっく at 12:07 | Comment(2) | タイ情報